シュートで始まり、シュートで終わった棚橋弘至vsHARASHIMAの衝撃■「プロレス 点と線」

事情通Zがプロレス業界のあらゆる情報を線に繋げて立体的に見せるコーナー「プロレス 点と線」。今回は、棚橋弘至の試合後のコメントが物議をかもしたDDT両国大会HARASHIMA戦。その決着戦となった「#大家帝国主催興行〜マッスルメイツの2015〜」棚橋弘至&小松洋平vsHARASHIMA&大家健の衝撃について!




DDT両国大会で行われたシングルマッチの解説はコチラ
http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar864136






――さて、今回は因縁の棚橋弘至vsHARASHIMAの再戦が行なわれた「#大家帝国主催興行〜マッスルメイツの2015〜」についておうかがいいたします。


事情通Z この試合は本当に凄かったですよ! プロレスの歴史に残る対抗戦と言ってもいいほどの内容で。


――なるほど。対抗戦が2週連続、プロレス史に刻まれた!と。


Z 先週のアレは違う方向で一生忘れないよ!(笑)。#大家帝国は平日開催なのにチケットも前売り時点で完売。平日の後楽園ホールってどんな大会でも客席が完全に埋まるのは19時過ぎなんですよ。会社帰りに寄るにしてもどうしたってそんな時間帯になるから。#大家帝国は18時30分開場だけど、開場明けと同時にほぼ客席は埋まってね。


――凄いなあ。『マッスル』復活を期待するファンも多かったんでしょうね。


Z 面白かったのは『マッスル』復活を楽しみにしている層だけじゃなくて、新日本との対抗戦目当てのお客さんもたくさんいたこと。「『マッスル』なんかぶっ潰してやる!」という感じで敵地に乗り込む新日本ファンもいたんだよ。


――やっぱりナチュラル発生の抗争は強いなあ。


Z 養殖物とは味が違う(笑)。


――こんな天然物を口にしたのは、いつぶりのことか(笑)。


Z 新日本ファンは「『マッスル』のようなプロレスを認めないっ!」という感じだし、DDTファンは「新日本をも飲み込む俺たちの『マッスル』!」というふうに見ていた。
 

――対抗戦ってそれぞれの思想のぶつかりあいがキモであることがわかりますよね。


Z 『マッスル』というオブラートを被せながらも、中身はシュートな戦いだったことが大きいんでしょうね。メインの対抗戦が始まるまでは、かつての『マッスル』の雰囲気だった。新日本ファンも楽しく笑いながら見ていたんだけど、メインになる瞬間に空気がガラリと変わって。新日本ファンが乗り込んでるとはいってもDDTファンのほうが圧倒的に多いから、棚橋選手に対するブーイングが本当に凄くて。今回の抗争のきっかけとなった棚橋選手の「横一線」発言が上から目線ということもあって、どうしてもヒール全開になっちゃうよね。一方のHARASHIMA&大家の2人が入場するときは、いままでにないほどの大歓声。


――この試合を通して諏訪魔vs藤田和之の問題点が見えてきますよね。まずどちらかの敵地で試合を行うべきだった。もうひとつは、パートナーも急造ではなく自軍の選手にすべきだった。


Z 今回の対抗戦が盛り上がったのはパートナーの存在が大きかった。対抗戦という図式の中には大家選手は当初はピンと来なかった。新日本ファンも「大家って誰だよ?」ってなる。


――よく知らないファンは大家選手のことを「おおや」って呼びそうですよね(笑)。


Z そうそう(笑)。DDT内でも数年前まではお笑い担当という立ち位置で、いまはガンバレ☆プロレスのカリスマですけど、大家選手がスピアーを一発決めただけで「こんなに盛り上がるんだ!?」っていうくらい大歓声。まさにカリスマですよ(笑)。


――プロレス界のカリスマである棚橋弘至という巨大な存在に立ち向かっていくからこその盛り上がりもあったんでしょうね。


Z あとヤングライオンの小松選手の存在も大きかった。小松選手の見せ場は一箇所だけだったんだけど。HARASHIMA選手の必殺技・蒼魔刀を食らったときに、相手の足を持って後転しながら逆エビ固めをやる……という。これは小松選手が新日本でいつもやってる動きだから、新日本ファンは小松選手の得意技であることは知ってる。でも、DDTファンからすれば「HARASHIMAの必殺技をヤングライオンが切り返した!」になる。


――DDTのエースにヤングライオンが一矢報いる。見せ場としては抜群ですよね


Z 「最後は小松選手が負けるんじゃないか……」というのはファンの読みの中にはあるじゃないですか。でも、蒼魔刀を切り返したことで試合の行方をわからなくしたし、小松選手の評価も上がったよね。ここまでの試合内容でも充分に面白かったんだけど、試合後さらに痺れる展開になった。


――棚橋選手の煽りパワホですね(笑)。


Z パワポの内容だけど、要するにDDT両国の棚橋vsHARASHIMAは、新日本vsUWFインターの武藤敬司vs高田延彦のような熱を上回ることができなかった。その悔しさもあって、棚橋選手は試合後に感情を吐き出してしまった、と。「それはHARASHIMAさんに向けた言葉ではなく、俺の一人よがりでした。HARASHIMAさん……ゴメン」と謝ったんです。棚橋選手がそんなパワホをやること自体にもビックリしたけど、あのときのリング内外の様子を見ると、そんな企画があることを知らなかった選手、関係者が凄く多かったようで。棚橋弘至とマッスル坂井の2人が仕組んだ完全犯罪というか。
 


――それは凄い……。2人以外は知らなかった? 

 

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